住宅ローンといっても、その借り入れ先の選択肢はかなり多いです。都市銀行、地方銀行、信託銀行、信用金庫、信用組合、ネットバンク、ノンバンク、住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)、保険会社、信販会社、ろうきん、JA、などなど…。
どこで借りますか?自分が口座を持っている銀行で借りますか?まぁ借り入れ条件の一つで、給与振込み先をうちの口座にしてくださいというのも結構多いので、口座を持っている銀行で借りるのは楽といえば楽です。
また、不動産屋の提携金融機関から借りるという方法もあります。その場合かなりの金利優遇を受けられる場合があるので、売主業者や仲介業者に確認してみましょう。たいていどこの不動産屋も提携先があるはずです。
しかし、いずれにせよたいていの方は貸し出し金利の利率で選ぶでしょう。少しでも返済額は少なくしたいでしょうから。
それは、将来の金利上昇のリスクを考えて、返済期間中金利の変わらないフラット35を選ぶ方にもいえることです。窓口になる銀行、会社によって金利が変わってきますから、同じフラット35でもどうせなら金利の低いところを選びたいでしょう。
ただし、注意したいのは、物件価格の100%を借りられないところがある、ということです。
銀行は大体100%貸してくれますが(借入条件に合致していて、かつ担保評価額が低くなければですが…)、財形住宅融資は最大で物件価格の90%までしか貸してくれません。
フラット35[買取型]でも、今では100%貸してもらうことが可能になっているようですが、少し前までは90%まで(もっと前は80%まで)しか貸してくれませんでした。まぁ現在でも90%以上借りる場合は、審査が厳しいようですが。
では、なぜ全部が全部100%貸してくれないのでしょうか?…なぜならば、土地や建物が100%の価値を持っていないからです。
どういうことかというと、一戸建て分譲住宅の販売価格には売主側の利益が15%前後乗っかっているので、土地や建物の実際の価値は、販売価格の80%くらいしかないのです。なので、返済不能者が出たときのために、債権を回収できる範囲での融資となっているのです。そういった理由で、昔は80%までの融資というのが多かったのです。
時代が変わり、100%融資が主流になっている昨今ですが、その分審査が厳しくなったり、審査がゆるいところでも、別途連帯保証人を付けるなどの措置をしたりしています。
いずれにせよ、借り過ぎないように注意しましょう。
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