2-4 ローン保証料って?

 フラット35以外の住宅ローンを組むと、ローン保証料というものがかかります。これが結構な負担になります。その支払い方ですが、たいてい「一括払い」と「金利上乗せ」の2種類の方法があります。どちらか好きなほうを選べます。


 一括払いだと、返済期間35年の場合、100万円当たり約2万円かかります。3000万円借りると60万円支払わなくてはなりません。金利上乗せの場合、だいたい実行金利+0.2%です。計算するとわかりますが、結構な出費です。返済期間が長い場合は、一括払いのほうが得になります。

 また、一括払いの場合、途中で返済期間を短くすると、短くなった分の保証料が返ってきます。まぁ正確に言うと、手数料がかかるので、それを引いた額が返ってくるのです…。


 そんなローン保証料ですが、一体何のために使われているのでしょうか。返済が滞った場合の充当金でしょうか。いいえ。保証料はそんな敷金みたいな使われ方はしません。実は、保証会社という会社の運営資金になっているのです。

 保証会社は確かに返済が滞った人に代わって銀行に対して返済をします。しかし、立て替えて払っているだけです。後から保証会社から請求が来ます。取り立てられるのです。そういう仕事をする会社の運営資金として、保証料は使われるのです。

 住宅ローンは保証人が不要です。そのかわり、保証会社にお金を払って保証人のような役割をさせるわけです。しかし、保証会社もどんな人でも保証するというわけではありません。返済を延滞するような人は保証したくありません。損をしますから。

 そのため、保証会社はあらかじめ保証対象者を審査するわけです。その審査こそ住宅ローンの審査の一番の関門です。保証会社から保証してあげてもいいよというサインが出なければ、融資を受けられないのです。まぁ返済の延滞で損をするのは銀行ではなくて保証会社ですから、当たり前といえば当たり前です。

 その保証会社ですが、都市銀行などは自分のところ専用の保証会社を子会社に持っています。

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